アンリ・マティス

Henri Matisse

20世紀を代表するフランスの巨匠。1869年フランス・カトー=カンブレジに生まれる。パリの法律学校を卒業し、法律家を目指すも、療養中に絵を描き始めたことをきっかけに美術の道に進む。ギュスターヴ・モローに師事し、ジョルジュ・ルオーやアルベール・マルケと親交を深める。1903年、モロー教室の仲間とともに「サロン・ドートンヌ」を結成。1905年の「サロン・ドートンヌ」でマティス、ルオー、マルケ、ドラン、ヴラマンクらの作品が出品され、その強烈な色彩と大胆な筆遣いから「フォーヴ」が誕生する。
フォーヴィスムの中心的な存在として活躍したのちは、絵画の革新者として感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちを探求し続けた。晩年も1954年に84歳で没するまで、作品集『ジャズ』の出版や南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂の壁画制作など、旺盛な活動を続けた。マティスの偉業は、後世の芸術家たちに大きな影響を与え続けている。