マルク・シャガール

Marc Chagall

1887年ロシア(現ベラルーシ)ヴィテブスク生まれ。敬虔なユダヤ教徒の家庭に育つ。ヴィテブスクとベラルーシの美術学校で学び、1910年に渡仏。パリのアパート兼共同アトリエ「ラ・リューシュ(蜂の巣)」でモディリアーニらと交流し、エコール・ド・パリの仲間入りをする。5年間の滞在の後、故郷に戻る。1915年にベラと結婚、1917年のロシア革命後もしばらく滞在するが、ロシアに見切りをつけ、ベルリンを経由し1923年パリに戻る。
第二次大戦下、ナチスの迫害を逃れ1941年にアメリカへ亡命する。亡命中の1944年に最愛の妻ベラを亡くす。1947年に開催されたパリでの大回顧展を機にフランスに戻り、南仏ヴァンスに定住する。1952年ヴァランティーヌと再婚。1964年にアンドレ・マルローから依頼を受けたパリ・オペラ座の天井画が完成。1973年にはニースに国立マルク・シャガール美術館が開館する。「愛の画家」「色彩の魔術師」と呼ばれ、生涯を通し愛や故郷への想い、聖書をテーマにした多くの作品を描いた。1985年に没。