作品コード : 2745

熊谷守一

「牛」

水墨淡彩
54 x 42cm
8大

熊谷 守一 (くまがい もりかず)
あたたかい色彩と要素を削いだシンプルな作風で知られる。「へたも絵のうち」と言葉を残した。晩年はほとんど外出することもなく日がな1日、自宅の庭の草、虫や猫を眺め続け、その観察眼により創作に励んだ。5人生まれた子供のうち3人が命を落とし、貧困や家族の死を経てなお己の生に対して貪欲であり続けた画家。

1880年 岐阜県恵那郡付知村(現中津川市付知町)生まれ
1900年 東京美術学校(現東京芸術大学)西洋画科に入学
同級生に青木繁がいた
1909年 第3回文部省美術展覧会にを出品、褒状を受ける
1910年 実母の死を機に故郷に帰り、そのまま6年を過ごす
1916年 再び上京して第3回二科会展に出品、
二科会会員に推挙される
1930年代より 墨絵を描き始め、晩年書も書くようになる
1932年 豊島区長崎町(現千早)に移り住み、
生涯にわたりここで生活する
長谷川利行なども交友がある
1940年代より 輪郭と平面による独特なスタイルの油絵になる
1964年代には 日本各地でも数多く個展が開かれるようになる
さらにパリで個展を開催
1967年 文化勲章を辞退
1977年 8月1日没 享年97歳

TOP
ページの上部に戻る