展覧会

303件の情報がございます。
Field of Now 2020 に出展いたします!

 
柴田七美『道化』油彩 F8号 / 八頭司昴『Big Panda』F10号

日本洋画商協同組合青年部が企画するField of Now(フィールドオブナウ)展は今年で27回目を迎えます。本展は当組合青年部に所属する画商によって選出された、今注目すべき若手作家を紹介する、年に一度4日間だけの特別な展覧会です。

みぞえ画廊からは2名の作家をご紹介いたします。
一人目は、今夏・今秋と当画廊で個展を控える柴田七美。“何者でもない肖像”をうたう氏の代表的シリーズ『モンタージュ』には、コンセプトやモチーフなどの概念を凌駕した氏の精神と力強い筆致が重なり合い、二つとない世界観を出現させています。
二人目の作家は八頭司昴。まるで幾何学的な問いかけを目の当たりにしているかのような生々しく鮮やかな画面。モチーフを独特な線と色面によって再変換させることにより生みだされる作品は、我々の脳裏に焼き付くような強い印象を与え、新たな芸術表現の誕生を予感させます。

当画廊を含め、8つのギャラリーから選出された12名のアーティストが顔をそろえ、表現豊かな作品が多数出品されます。今後さらなる活躍に期待がかかる気鋭作家たちの作品をどうぞご高覧くださいませ。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

Field of Now 2020

▍会期
2020年2月26日(水)~2020年2月29日(土)

▍時間
10:00-18:00(最終日は16:00まで)

▍オープニングパーティ
2020年2月26日 17:00~

▍会場
銀座洋協ホール
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目3−2 ギャラリーセンタービル6F
TEL 03-3571-3402
http://www.yokyo.or.jp/

▍アクセス
東京メトロ銀座駅 C2番出口より徒歩2分
東京メトロ日比谷駅 A5番出口より徒歩5分
JR有楽町駅中央口より徒歩5分 / 新橋駅銀座口より徒歩10分
(掲載日:2020-02-20)
【東京店】糸園和三郎展 2020年2月29日(土)~3月22日(日)

 
『花店』F10号 / 『洗禮堂』F3号

省略された画面の中に対象の本質に迫るように描かれた心象風景。その情感にあふれ、心に染み入る静謐で誌的な世界に一目で魅せられた。この絵を描いたのはどんな画家だったのかとその軌跡を追うにつれ、皆が敬愛してやまない人格者であった事を知る。物静かで、思慮深く、温かい。北九州自由画室、日大芸術学部、土日会で後進の指導をし、その薫陶を受けた人たちは口々にその人格を讃える。
一度で良いから会ってみたかったと、その人物に思いを馳せながら収集した作品約25点を展示いたします。皆様のご来廊をお待ち申し上げます。(みぞえ画廊 阿部和宣)

いとぞの わさぶろう / 1911年大分県中津市生~2001年東京都杉並区にて没。
師・前田寛治。独立美術協会、美術文化協会、自由美術協会を経、無所属。
日本国際美術展・佳作賞、現代日本美術展・K氏賞、他。日大芸術学部教授。
東京国立近代美術館、神奈川県立近代美術館、大分県立美術館 他に作品収蔵。
(掲載日:2020-02-18)
【福岡店】春の名品展 2020年2月15日(土)~ 3月15日(日)

クロード・モネ (1840-1926) 『 牧草地、曇り空 』 油彩 60×100cm 1890年

春の名品展
2020年2月15日(土)~ 3月15日(日)

10:00~18:00 会期中無休
会場 みぞえ画廊 福岡店

節分も過ぎ、春の訪れを感じる季節となって参りました。令和最初の春を皆様と迎えるにふさわしい、選りすぐりの作品を集めた「春の名品展」を開催いたします。
特別展示として西日本では初公開となる、印象派の巨匠クロード・モネの油彩画「牧草地、曇り空」を展示いたします。モネが移り住んだジヴェルニーの自宅を囲む牧歌的な田園風景を、独特な空気感と光の質感で描いた象徴的な一枚です。他にも日本の近現代美術を代表する作家たちの作品など、30余点を展示いたします。
皆様のご来廊をお待ち申し上げます。

みぞえ画廊 阿部和宣

出品作家
クロード・モネ、ワシリー・カンディンスキー、パブロ・ピカソ、ウィレム・デ・クーニング、モイズ・キスリング
熊谷守一、坂本繁二郎、児島善三郎、中村研一、中村琢二、牛島憲之、三岸節子、猪熊弦一郎、野田英夫、香月泰男、糸園和三郎、坂本善三、宇治山哲平、井上長三郎、鴨居玲、平野遼、松本英一郎、織田廣喜、浜田知明、野見山暁治、豊福知徳、嶋本昭三、堀文子、吉田博、川瀬巴水、他

  
香月泰男『土筆』 M6号 / 長谷川利行『婦人像』 3号 1938年 / 牛島憲之『沼の見える風景』油彩 M10号 1974年
(掲載日:2020-02-03)
VOLTA NEW YORK 2020に出展いたします


奥山民枝 『陽容』 油彩 F8号 / 弓手研平『朝陽と三日月夜の林檎の木の下で』 油彩 S50号

VOLTA NEW YORK 2020

▍GOH/PRESSプレビュー
2020年3月4日 14:00-16:00

▍VIPプレビュー
2020年3月4日 16:00-18:00

▍一般公開
2020年3月5-7日 12:00-20:00
2020年3月8日12:00-17:00

▍会場
Metropolitan West
(639 W 46th St, New York, NY 10036)
みぞえ画廊 ブース #2.13 (2nd floor)
https://ny.voltashow.com/about/

2008年よりニューヨークにて開催されているアートフェア「VOLTA NEW YORK 2020」に、みぞえ画廊が出展いたします。初出展のニューヨークでは、みぞえ画廊からは2名の日本人アーティスト、奥山民枝と弓手研平の作品を展示いたします。

奥山民枝の代名詞は「太陽」の作品。どこまでも引き込まれるようなその画面に、自然の神秘と“いのち”を見つめ続ける氏ならではの感性と技術が見事に結晶しています。慈しみと愛情にあふれながら、どこかミステリアスな雰囲気をまとう作品から目が離せません。
一方、弓手研平は人の営みをとらえるべく、我々が当たり前に踏みしめている「土」という存在にフォーカスを当て作品を描きます。1年掛けて50層以上も絵の具が塗り重ねられたその作品には、力強さと親しみやすさが共存する二つとない世界観が息づいています。

日本人ならではの美意識が脈動する2名の作品。
アートの最先端を行くニューヨークで開催される「VOLTA NEW YORK 2020」のブース#2.13にて、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(掲載日:2020-01-25)
【福岡店】新春企画 ―没後35年― 鴨居玲展 2020年1月18日(土)~ 2月2日(日)

『蛾』 F50号 1968年

新春企画 ―没後35年― 鴨居玲展
2020年1月18日(土)~ 2月2日(日)

10:00~18:00 会期中無休
会場 みぞえ画廊 福岡店

35年前、57歳でその生涯を閉じた鴨居玲。生と死、老い、孤独、愛といった人間の普遍的テーマと向き合い、対象の内面をもえぐり出す様な画風で描いた作品群は、今もなお世代を超えて多くの人を魅了してやみません。絶望と希望のはざまでもがきながら、華麗にその人生を駆け抜けた画家が何を見つめ何を私たちに伝えたかったのか。本展では約15点を展観し、孤高の画家 鴨居玲と改めて向き合う機会にできたらと思います。皆様のご来廊をお待ち申し上げます。
みぞえ画廊 阿部和宣

鴨居玲 (かもい れい)
1928年石川県に生れる。金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大学)洋画専攻科卒業、宮本三郎に師事。昭和会展優秀賞。二紀展文部大臣賞。第12回安井賞受賞。二紀会会員(’82年に退会)。パリ、ニューヨークで個展。’85年神戸市にて没、享年57。


『カルタ』 F12号 1970年
(掲載日:2019-12-21)

【東京店】望月菊磨展~過去と現在~ 2020年1月11日(土)~26日(日)



望月菊磨展~過去と現在~
2020年1月11日(土)~26日(日)

会期中無休 10:00-18:00

〇オープニングパーティー 1月11日(土) 17:00~

《 作家在廊日 》
1月11.12.17.18.19.24.25.26日
(金)夕刻~18:00  (土日) 12:00~17:00
*最終日は18:00まで在廊

 2020年最初の企画展は、金属を用いた彫刻作品で知られる望月菊磨の個展です。「破壊シリーズ」 「喚起装置シリーズ」 「Metal Drawing」など、数々の象徴的な作品シリーズを生み出し、130を超えるパブリック・アート作品を手がけてきた望月菊磨。新作『輝・環』は、荒々しい大地から生まれ昇る輝く未来をイメージし、みぞえ画廊 東京店の庭に近未来的な景色を創造します。オーソドックスな造形手法による未発表作『輝・峰』、彫刻家としての原点となったストイックでシンプルな表現の「破壊シリーズ」の再制作小品、幻となった「タモリカップ」トロフィーなど、本展では旧作から未発表作、新作まで、彫刻家望月菊磨の軌跡をご覧いただきます。皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。(みぞえ画廊 阿部和宣)

望月菊磨 (もちづき きくま)
《略歴》 1945年 福岡県生まれ/'71 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(修了制作サロン・ド・プランタン賞)/'75 「第11回現代日本美術展」佳作賞、東京都美術館・京都市美術館/'82 「第14回日本国際美術展」佳作賞、東京都美術館・京都市美術館/2002 「東日本彫刻展」優秀賞、東京ステーションギャラリー/'07 「第22回現代日本彫刻展」山口県立美術館賞

《主な収蔵先》 クイーンズランド・アートギャラリー(オーストラリア)、いわき市美術館、博多の森陸上競技場、他全国に約130か所以上
(掲載日:2019-12-13)
【福岡店】クリスマスアートフェア 2019年12月7日(土)~25日(水)



クリスマスアートフェア 2019年12月7日(土)~25日(水)

いつもご愛顧をいただいておりますお客様へ感謝を込めて。昨年に続き今年も「クリスマスアートフェア」を開催いたします。物故作家から若手作家まで絵画を中心としたみぞえ画廊のコレクションの中から、通常の2倍となる約80点の作品を特別価格にて展示いたします。大切な人へのクリスマスプレゼントや頑張った自分へのご褒美に、お気に入りの上質な作品を選んでみませんか。

[主な出品作家]
梅原龍三郎/熊谷守一/児島善三郎/長谷川利行/小磯良平/中村研一/中村琢二/東郷青児/森田茂/吉田博/須田剋太/木村忠太/福井良之助/児玉幸雄/糸園和三郎/平野遼/藤田吉香/織田廣喜/宮崎進/松本英一郎/猪熊弦一郎/宇治山哲平/坂本善三/野見山暁治/浜田知明/菅井汲/オノサトトシノブ/靉嘔/関根伸夫/加納光於/杉山寧/高山辰雄/堀文子/中島千波/森田りえ子
/パブロ・ピカソ/サルバドール・ダリ/ジョアン・ミロ/マルク・シャガール/J・P・カシニョール/B・ビュッフェ/アンドレ・ブラジリエ/P・アイズピリ/サム・フランシス/ベン・シャーン、他*出品作家は変更する場合がございます




≪クリスマスアートフェア・スペシャルイベントを開催!≫
2019年12月14日(土) 10:00~18:00

*生花販売は18:00まで、ワイン試飲会は13:00~18:00(ソムリエ常駐)となります

併設の生花店「フラワーパーク」とカリフォルニアワイン専門店の「M Cellars」と共同して、オープニングイベントを開催いたします!特別セールにて絵画・生花やドライフラワーが最大50%OFF!音楽ライブやリースづくり教室など当日限りのスペシャルイベントが目白押しです。

その1◆みぞえ画廊にてミニコンサートを開催!
クラシカルサックスによる、ドラマティックな4重奏。クァルテットの優雅な旋律が名画を彩ります。クリスマスにふさわしいぬくもりのあるお時間をお過ごしください。

時間 14:00~40分程度
会場 みぞえ画廊 1F
出演 西区市民吹奏楽団サックスクァルテット
参加 無料 *どなたでもご参加いただけます

 
*会場写真は去年のコンサート風景です

その2◆ フラワーパーク クリスマスリース作りワークショップ
木の香りゆたかな生ヒバを使用した、本格リースをつくります♪直径約30センチでインテリアをすてきに彩ります。お子様のご参加も大歓迎です。

時間 11:00~と16:00~の2回、各レッスン約90分
会場 フラワーパーク本店(みぞえ画廊となり)
参加 費用 3,500円税込 (花材費・講習費込み)
予約 092-739-8783 フラワーパーク本店
公式HP http://flowerpark.info/

*ご予約は2日前まで
*写真は完成イメージです
*別日にてお正月アレンジメント教室もございますので、お問合せください



その3◆ M Cellars ソムリエによる選りすぐりワインの試飲をご案内
ワイン初心者の方から上級者の方までお気軽に!クリスマスプレゼントに最適♪カリフォルニアワイン専門、プロのソムリエによる解説付きでワインをご試飲いただけます!フラワーパーク入口にてお待ちしております。

時間 13:00~18:00
会場 フラワーパーク本店内(みぞえ画廊となり)
公式HP http://www.m-cellars.com/
*お車を運転の方はご試飲いただけませんのでご了承ください

[ソムリエ紹介] 松本 誠
鹿児島県出身。卒業後、宮崎フレンチレストラン・ソレイユ勤務。渡欧の後、福岡西鉄グランドホテルなどを経て田辺由美ワインスクール講師 他、九州各地のレストランやワインバーなどの監修も務める。




その4◆ 豪華景品!クリスマスプレゼント抽選会
フェア期間中、絵画・お花・ワインのいずれかを3000円以上ご購入いただいたお客様には「クリスマスプレゼント抽選」の特典あり!

商品は… 特賞リトグラフ、 Baccarat のグラス、オリジナルワイン、ポインセチア、みぞえグループオリジナルカレンダー、クーポン券などハズレなし!

家で待っている家族、大切なあの人へ。いつも頑張っている自分へ。心あたたまる絵画やお花のプレゼントはいかがですか?みなさまのお越しをお待ちしております。
(掲載日:2019-11-20)

福岡クリスマスマーケット in 光の街・博多に出展いたします! 2019年11月29日(金)~8日(日)



福岡クリスマスマーケット in 光の街・博多に出展いたします!
2019年11月29日(金)~12月8日(日)


福岡の地で冬の風物詩となりつつある「福岡クリスマスマーケットin光の街・博多」に、みぞえ画廊が出展させていただきます。"いつまでも、この街とともに"をテーマに、このクリスマスマーケットに来た人が、1人でも幸せな気持ちで家へ帰れるようにと願いを込めて開催されるイベントです。そんな、心あたたまるクリスマスの贈りものにふさわしい、選りすぐりの絵画をヒュッテ(小屋)にて展示いたします。会期中に博多駅にお越しの際はぜひ、駅前広場のクリスマスマーケットへお立ち寄りください。他店舗ではホットワインやショップも立ち並び、にぎやかな雰囲気の中、みなさまのお越しをお待ちしております。

[出展期間]
2019年11月29日(金)~12月8日(日)

平日 16:45~23:00 / 日・祝 12:00~23:00
金・祝前日 16:45~23:30 / 土 12:00~23:30

[会場]
JR博多駅前広場
(福岡市博多区博多駅中央街1-1)

みぞえ画廊のヒュッテは No.28です。
(KITTE博多メインエントランス前)

[主な出品作家]
野見山暁治、河内成幸。、望月菊磨、弓手研平、オーガフミヒロ、柴田七美、他
*出品作家は変更する場合がございます

[オフィシャルHP]
http://christmas-market.jp/


河内成幸。『不二(二) 』 木版凸凹摺り 28.8 × 44.3cm / 望月菊磨『メタルドローイング』真 鍮・鉛 18.5 × 27.0cm


柴田七美 『モンタージュ』 油彩 F4号 33.4 × 24.3cm
(掲載日:2019-11-16)

【福岡店】クリスマスマーケットin HAKATAの短期アルバイトを募集しています


※募集は終了しました

福岡では人気の"クリスマスマーケットin HAKATA"に今年、みぞえ画廊が出展することになりました。
小屋を1つ使って絵画の展示販売を行いますので、その接客対応やお店番、その他のサポートをお願いできる短期スタッフを募集中です!興味のある方は下記のお問合せ先まで、まずはお電話かメールにてお気軽にご連絡ください。

[出展期間]
2019/11/29(金)~12/8(土)の全日 ※期間中の出勤日は希望に添えます

[勤務地]
JR博多駅前広場
クリスマスマーケットin HAKATA内

イベント公式HP:http://christmas-market.jp/

[給与・報酬]
時給 900円、22~23時の1時間は1125円 (深夜割増料金)
交通費別途支給

[雇用形態]
アルバイト・パート

[勤務時間]
シフト制
月~木 17:00~23:00(5.5h +休憩 30min)
金・土 A 12:00~17:30(5h +休憩 30min)/B 17:30~23:00(5h +休憩 30min)
日   A 12:00~17:30(5h +休憩 30min)/B 17:30~23:00(5h +休憩 30min)

[求める人材]
明るく笑顔で接客できる方、体力に自信のある方
アートが好きでギャラリーのお仕事や、クリスマスマーケットのお仕事に興味のある方
できれば博多駅から約30分以内で通勤できる方、期間中に3日以上入れる方
学生アルバイト、歓迎します!

[問い合わせ先]
みぞえ画廊 担当:中下
〒810-0065 福岡市中央区地行浜1-2-5
TEL 092-738-5655
Email: info@mizoe-gallery.com



※写真はみぞえ画廊で開催したクリスマスアートフェアの写真です、会場写真ではありません。
(掲載日:2019-11-05)
【福岡店】―陽はまた昇る― 小林敬生展 ― 1978〜2018 ― 2019年11月2日(土)―17日(日)


蘇生の刻-群舞 94・10A-
制作年:1994
サイズ:89.0×56.0cm
e.d.30
レゾネno:202-2


―陽はまた昇る― 小林敬生展 ― 1978〜2018 ―

2019年11月2日(土)―17日(日)
会期中無休 10:00-18:00
▶ 在廊予定 11月2日、3日、4日15時ごろまで

〈オープニングレセプション〉 11月2日(土)17:00~

小林敬生先生の作品を初めて見た方は、それが木版画で制作されていると聞いて、驚愕するだろう。その微細を極める描写は、私たちの知る木版画の概念を覆す。
〈木口木版〉 材質の堅い木を輪切り(木口)にし銅版画に使うビュランやノミで彫る、より精緻で繊細な表現を可能にした18世紀末に生まれた技法。説明を聞いてなるほど、とは思うものの目の前の作品から得られる驚きは褪せることなく、生き物や植物、建物が描かれた世紀末的な様で楽園の様でもある世界の隅々まで食い入るように見入ってしまう。そして特筆すべきは作品の大きさである。小画面の作品に限られると言う木口木版の常識を覆し、18世紀から続くその技術の大型化に試行錯誤を重ね成功し、その大きさは最大3Mにも及ぶ。
本展は、その画業を振り返っての自選展となり、大作も含めた大変見応えのある展示構成となります。この福岡で小林敬生作品の全貌を見せる展覧会を開ける事を大変喜ばしく思います。どうぞご期待ください。
みぞえ画廊 阿部和宣

こばやしけいせい / 1944年島根県生れ、東京都在住。多摩美術大学名誉教授。優秀美術作品として文化庁買上げ(蘇生の刻-S62・8-)。北京国際版画ビエンナーレ銅賞。山口源大賞。レオナルド・シャーシャ記念版画賞。紫綬褒章。
東京国立近代美術館他、リュブリアナ国際版画センター 他、収蔵多数。
(掲載日:2019-10-17)

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